~ラバートリー材のアームトップの仕様変更について~

2021年8月よりKチェア(ウォールナット色・モカブラウン色)のアームトップで使用している素材がラバートリー材からブナ材へ変更となりました。

*脚・幕板の部分はラバートリー材のままです。
*仕様変更に伴う価格の変更は御座いません。(価格据え置きです)
*パターンオーダーも同様の仕様に切り替わります。
*ブラックブラック、グリーングリーン、ブルーブルー、Kチェアミニはラバートリー材のアームのままです。

カリモク60の主材であるラバートリー材(ゴムの木)は、植えてから5~6年でゴムの樹液が取れるまでに大きく成長をし、その後、18~20年前後で樹液が出なくなると伐採され新たに植林されるサイクルを繰り返し、その過程で、当時、伐採された材は使い道がなく処分されていました。

通常、家具に使える木は100年くらい成長に時間が掛かり、未来の為に投資をして、繰り返し育てる必要がありますが、それに比べて、ゴムの樹液を取る為に繰り返し植えて、かつ短期間で育ち、繰り返し材料の入手が可能なラバートリー材に未来を感じたカリモクが、ラバートリー材が取れるマレーシアに工場を作ったり、カリモクの独自の技術や特殊処理を行うなどの様々な努力を積み重ねて、1990年前後頃からラバートリー材を安定的に供給できるような体制を整えてきました。

ただ、ラバートリー材は幅の広い材が取りにくく表面が毛羽立っていたり、木目のバラツキや黒ずみ・節など様々な欠点もあり、製造の過程でどうしてもウォールナット色に適さない材料が一定数出てしまいます。
また、Kチェアのアームトップ部分は厚みの有る1本の材料を削り出して加工をしていますが、近年、ラバートリー材は小径木(幹が細い木)が多くなっており、ある程度の厚みが必要なアームトップ用として使える材料が採りづらくなってしまい、さらに加工時にアーム形状に削り出した時点で、中から入り皮やヤニ壺などがあらわれ、都度くり抜いて埋木などで修正をしながら製品づくりを行っていますが、それでも使えない材料も多く出てしまいます。

その為、環境配慮や材料の有効活用、今後の継続性から、一部のモデルを除いて、アームトップのみ「ブナ材」へ変更することになりました。

この変更により、以下のことが実現できます。
・材料の使い込み率を高めて、サスティナブルな活動につなげます。
・材料のロスを減らして、製品価格の維持に努めます。
・きめ細かいブナ材で、アームの手触りをより滑らかにします。

左:旧仕様/ラバートリー材(ウォールナット色) 右:新しい仕様/ブナ材(ウォールナット色)
同じカラーですがアームトップの材料が異なりますので見た目が変わります。またラバートリー材の時も同様でしたが、天然木の為、一つ一つ木目が異なります。
(メーカーでの撮影)
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*実際に新仕様のアームが入荷致しました。
新旧の仕様を店舗で比較して頂けます。

内側(上):旧仕様/ラバートリー材(ウォールナット色) 外側(下):新しい仕様/ブナ材(ウォールナット色)

カリモク60 Kチェア 新旧フレーム(ブナ・ラバートリー材/ウォールナット色)

カリモク60 Kチェア 新旧フレーム(ブナ・ラバートリー材/ウォールナット色)

カリモク60 Kチェア 新旧フレーム(ブナ・ラバートリー材/ウォールナット色)

カリモク60 Kチェア 新旧フレーム(ブナ・ラバートリー材/ウォールナット色)