木部のメンテナンスと同様に、座り心地にも拘って時間を掛けてメンテナンスを行っており、背もたれ内部のウレタンは全交換を行い、座面は一度バネだけの状態に戻して(古いウレタンなどを全部取り除き)各所のチェックを行い、クッション内部のバネのカバーは、擦り切れに強い厚みのある素材でのまき直しを行い、新たに単価の高い高密度なウレタンと硬さの異なるウレタンを組み合わせつつ内部に工夫を行いました。
座った際のバネの当たりを抑えながら、極端にお尻が落ちたり、深く沈みこまない様にしながら調整を行っておりますので、オリジナルの状態や、オリジナルの仕様のままでウレタンを交換した柔らかい座り心地や、ウレタンだけの硬い座り心地とは異なる、硬さがありながらもバネの良さも活かした快適な座り心地に仕上がっております。
背もたれを上げて頂くと、直ぐにベッドとしてもお使い頂ける作り。
ゴロっと横になってテレビを見たり、本を読んだりお昼寝したりと、とても快適なソファ。
またソファ時には、背もたれ後ろの空間にブランケットやクッション、枕やシーツなども収納して頂ける便利な作りです。
元々の素材の違いは御座いますが、表面のオーク材と同じ位、丁寧に背板も再仕上げを行い綺麗にしております。
お部屋の主役として空間を仕切るように設置して頂けます。
また、普段は見えない背板の内側も、背板の外側と同様に綺麗にしておりますので、横になった時に視界に入ってもクリーンな状態。
大切にされているブランケットやクッション、シーツなども気持ちよく収納して頂けます。
張地は、1968年創業のデンマークkvadrat社の生地にて張替を致しました。
Kvadrat社はインテリアテキスタイルメーカーとして高品質で現代的なテキスタイルや繊維関連の製品を数多く生み出しています。テキスタイルにおけるデザインフィロソフィー、芸術性、そして技術革新を徹底的に追求したKvadrat社の製品は、世界で活躍する建築家、デザイナーだけでなく、フリッツハンセンやカールハンセン、PP MOBLER社などの大手家具メーカーの張り地としても採用されています。
今回の生地は、1mあたり¥23,210(¥21,100)の生地を5mほど使用して張替を行っており、100% pure new woolの上質な生地です。
また、生地はフェルトのように加工されておりますので、ウールのざっくりとした平織で良く感じられるようなチクチク感がとても軽減されており、快適にお使い頂けます。
~メンテナンス前の状態~
買い付け時の現地の写真です。
コンディションの良いものを買い付けていますが、長年の日焼けによる色の退色やムラ、シミや小傷、若干の突板の剥がれなどがある状態でした。
この状態からパーツ毎に分解を行い、古い塗装を落して、シミを取り除いたり、小傷を落したり、凹みを戻したり、突板の僅かな剥がれは、同じ素材で埋木して直したりと、一つ一つ丁寧に再仕上げを行いました。
代表的な補修跡を掲載しております。
その他にも細かい部分は御座いますが、大きなダメージや構造上の問題などもなく、素晴らしいコンディションに仕上がっております。
丁寧に仕上げておりますので、メンテナンス後の状態とビフォーアフターを見比べてみてください。
~メンテナンス前~
~メンテナンス後~
~メンテナンス前~
~メンテナンス後~
~メンテナンス前~
~メンテナンス後~