1950~60年代前後以降に製造されたオーレ・ヴァンシャーデザイン、France & Son社製ビンテージのModel166セネターソファ。
オーレ・ヴァンシャーは、デニッシュモダンの父と称されるコーア・クリントの後継者として王立芸術アカデミーの教授に就任し、数々の質の高い製品を生み出したデザイナー。
座と背のクッションは、ウェグナーなどのソファと同じようにスプリングが内包され弾力性と適度な硬さが有り、傾斜もきつくないので快適な座り心地。
内部ウレタンは全交換を行い、高密度なウレタンと硬さの異なるウレタンを組み合わせた上に、もう一工夫を行い、座り心地の改善を行いました。
座った際のバネの当たりを抑えながら極端にお尻が落ちたり、深く沈みこまない様にしながら調整を行っておりますので、オリジナルの状態や、オリジナルの仕様のままでウレタンを交換した柔らかい座り心地や、バネの無いウレタンだけの硬い座り心地とは異なる、硬さがありながらもバネの良さも活かした快適な座り心地に仕上げており、座面の厚みを抑えつつ座り心地を良くしておりますので、見た目も美しく仕上がっております。
張地は染料のみで仕上げた質の高いアニリン仕上げのレザーの為、ソフトでしっとりとした質感で革本来の模様や風合いが楽しめます。
塗装膜のない革の為、本来は傷を隠す顔料仕上げよりも傷が目立ちますので、傷なども良しとして張替を行っていきますが、張替の際に完成時に少しでも綺麗に見えるように、かなりの時間を掛けて、出来る限り傷やシワなどを避けながらパーツの取り都合を考えて仕上げましたので、傷やシワも少なく綺麗に仕上がっております。
お手入れをしながら、是非、経年変化をお楽しみください。
木部は無垢材の為、分解・全面研磨にて、ほぼ全ての傷を落として仕上げております。
また、仕上がりは、経年変化による木部の色味の良さが残っておりますので、ほぼ傷は無く綺麗な状態でありながらもビンテージでしか味わえない独特の風合いに仕上がっており、オイル仕上げの為、木部が自然でサラサラした触り心地です。
ほとんど傷の無い完璧に近い状態です。(大きな補修跡もありません)
ご購入後に、木部にオイルやワックスを塗り重ねて、この先の自分だけの経年変化をお楽しみ頂けます。
ファスナーの金具が外に出ていると、アーム(木部)と接触して傷がついたり、クッションとクッションが合わさる部分で革に傷が入ってしまいますので、細かい部分ですが、隠しポケット仕様にしてあります。
無垢のチーク材にて贅沢に組まれており、思わず掴みたくなるアームの美しい形状と共に、背面のシンプルなデザインも美しく、
通常だと背面から見えてしまう座面クッションのファスナー部分は、大きく取られた美しい木目のチークで隠れますので、お部屋の間仕切りとして、より美しく設置して頂けます。
座面クッション下のフラットバネカバーも交換済みです。
一見では分かりませんが、単純な交換ではなく、座り心地が良くなるように、こちらの部分にも工夫を行い張替を行いました。
背もたれのクッションのカーブに合わせて、受け手の背の木部も僅かに厚みが変えられておりますので、木部が直線の場合よりも、クッションが美しく収まる工夫が施されております。座面も同様の仕様です。