アンティークのキャビネットの加工や背板交換、再仕上のご依頼
お客様がお持ちのアンティークのキャビネットの加工や背板交換、再仕上のご依頼を頂きました。
~下記は完成した状態~
下の画像のキャビネットの2段目と3段目の間にある台輪は、オリジナルでは無かったものです。(当店作製)
元々分解出来る作りで、オリジナルでは下の台輪は無く、そのまま4段を重ねて一つのキャビネットとして使用されていた物。
ご希望としては、そのまま4段でも使えて、さらに2段、2段で別々のキャビネットとしても使えるようにしたいとのご相談でした。
(また、4段重ねて使うときには、2段で使用する際に使う台輪部分を、どこか別の場所に保管をするのではなく、そのまま4段に組み込んで重ねて使って省スペースで使えるように考え、こちらの作りに致しました)
パーツ着色前の状態ですが、別々に使う際は、下記の様なイメージ。
(色が白い部分が当店作製のパーツ部分)
下の画像はお預かり時の状態。
アンティークで同じユニットを探すのは難しいので、別々にお使い頂けるように、当店で加工したパーツを取り付けて使えるように加工を行っていきます。
また、お預かり時の状態を2段に分けただけですと、下の画像のように、1段目と2段目部分を床に置いた場合、ガラスの扉が閉まらないので、最初にご説明したように台輪(脚)が必要になります。
台輪部分については、オリジナルと同じ脚部を手彫りで彫り込んで作製もしくは、シンプルな台輪のどちらかでご提案をさせて頂き、今回はシンプルな台輪を作製することにいたしました。
当店で作製した台輪を取り付けるとこちらのようになります。
きちんと開閉が出来るようになりました。
続いて、3段目と4段目は、このままですとオープンになってしまいますので、蓋のパーツを作製。
背板には、穴が空けられていた為、同じ素材で背板も新たに作製。
傷や色が薄くなっている部分は着色して再仕上を行います。
背板作製・傷の再仕上後。
~完成後~
台輪も組み込む構造上、下記に隙間が出来ますので
隙間を防ぐためのパーツを取り付け。(着色前)
2段時に支障がないように、可動式に。
別々に使えるようになりました。
この度は、ご依頼を頂きまして、誠にありがとうございました。
お気軽にご相談ください。