フリッツハンセンのテーブルとセブンチェアの再仕上げ・修理のご依頼
お客様からフリッツハンセンのテーブルとセブンチェアの再仕上げ・修理のご依頼を頂きました。
元々、テーブルはブラックに塗装されており、お預かり前までは突板の素材は不明でした。
当初のご希望としては、メンテナンスにて天板を剥離・研磨して表面を綺麗に致しまして、出来ればナチュラルカラーにするか、もしくはオリジナルのようにブラックで仕上げるかのご検討を頂いておりましたが、剥離・研磨を行い、オリジナルのブラックの塗装を落としましたら、天板はウォールナットの突板で、木目に入り込んだ黒い塗装も綺麗に落ちましたので、元々の突板を活かして仕上げる方向に致しました。
セブンチェアの素材はチーク材。
お預かり時は、細かい傷やシミ、突板の欠けが沢山御座いました。
表面を削りなおして小傷を出来る限り落として綺麗にして行きます。
表面材の欠けはパテで埋めますと簡単に埋められますが、パテと突板では色合いも異なりますので、沢山の欠けが御座いましたが、耐久性や仕上がりにもこだわり、同じチーク材を用いて、一つ一つ丁寧に突板を張りなおして修理をしていきます。(写真は代表的な2か所ですが、もっと細かく沢山御座いました)
長年のご使用で脚に錆も出ておりました。
(錆の落としは、状態によりますので、天板の再仕上とは別料金となります)
木部とは違い、メッキ塗装を行わなければ、新品のように均一で綺麗な状態にはなりませんので、出来る限り錆を落として現状よりも綺麗に見えるように、テーブルとチェアの脚を磨かせて頂きました。
左:錆や曇りがある状態 右:綺麗に磨いた後の状態
木部は、製造時よりも美しい姿によみがえっているくらい、美しく生まれ変わりました。(木部は艶を抑えた仕上げを行い、普段、水拭きにてお手入れもして頂けます)
ご依頼を頂きまして、誠にありがとうございました。