▼ 私たちが行っているメンテナンス
- 表面のメンテナンス
- 色調整(赤味を出した仕上げ)
- 内部のメンテナンス
- 収納部分のメンテナンス
- チェストのメンテナンス
- 鉋も使用して美しく仕上げています
- 見えない部分の補強
- 再接着修理
- ハンスウェグナー デイベッドのメンテナンス
▼ お届けまでの流れや商品のキープについて
▼ ご購入後のアフターケアー
私たちが取り扱っているビンテージの商品は、ほとんどが1950~60年代以降に製造された家具です。北欧やヨーロッパなどから私たち自身で選び抜き買い付けた家具を、それぞれの家具に対して私たちが考える適切なメンテナンスを行い販売を行っております。
フルメンテナンス仕上げ
*当店は、2001年のオープン以来、20年近くビンテージの家具の販売を行っております。
Deco Bocoという店舗の名前には、輝きを失いガラクタになってしまった物やヴィンテージ家具(ボコ/Boco)を、アールデコのような美しい物(デコ/Deco)に再びよみがえらせる、といった意味がこめられております。
当店のメンテナンスでは、研磨(傷の除去)や欠けの補修・修復、ヘコミの戻し、緩みが見られた接合部分については、分解・再接着、見た目を損ねないようにしながらも構造自体の改善や、引き出しや引き戸などの動作の調整、内部を綺麗にしたり、古いもの特有の匂いを出来る限り抑えて(木のにおいだけがするようにして)大切な物や洋服なども気持ちよく収納して頂けるよう綺麗にしており、ほとんどの商品は、4日~1週間(時にはもっと時間を掛けて)職人の手作業や手鉋、機械も使いながら、私たちの技術を最大限活かして細かくメンテナンスを行い、販売を行っております。
また、当店の職人は30年以上の経験を持つ横浜家具の職人。
江戸時代の開港から脈々と続く横浜家具の歴史は、開港時に海外から持ち込まれた家具の修復からスタートし、鉋を用いた伝統的な家具作製まで、長年受け継がれ、積み重ねてきた伝統的な技術を用いて、正しい木工の知識の元、北欧やヨーロッパのビンテージの素晴らしい家具を、日本人の細かな技術で、製造時や現在の新品よりも良い状態を目指して、ヴィンテージ品も出来る限り気持ち良く、また、安心して末永くお使い頂きたいと言う思いでメンテナンスを行っております。
→こちらのメンテナンス内容は、主にビンテージの北欧家具で行っている内容です。
見た目は良くても古いものは苦手・心配といった方でも、安心してお使い頂ける状態に仕上げております。
ビンテージ仕上げ
あえてフルメンテナンスは行わずに、古い物の良さや雰囲気を残しつつ仕上げを行った物です。その為、傷を全部落とさずに、ある程度は残して仕上げたり、木部はそのままの状態で、生地の張替だけを行ったりしています。
→こちらはヨーロッパ・オランダのビンテージ家具やアメリカのアンティークなどの一部に行っております。店舗の什器やアンティーク・ビンテージの商品の取り扱いになれている方などにご購入を頂いております。
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表面のメンテナンスについて
単純にただ表面を削り直すのではなく、出来る限り凹みを戻してから丁寧に研磨を行ったり、シミや場合によっては焦げも取り除いたり、様々な工程を行い、丁寧にメンテナンスを行っております。
表面材に欠けがある場合は、パテで簡易的に埋めて直すのではなく、同じ素材を使用して、突板の向きや木目が馴染むものを丁寧に選定をして修理を行っております。
下記に補修跡が御座いますが、うまく馴染んでおり、近くで見なければ、わからない様に仕上がっております。
場合によっては傷が残る場合も御座いますが、
表面材の素材によってメンテナンスの工程も変えるなどの細かいメンテナンスも行っており、上記のような様々な工程を経ることにより、表面は下記のように仕上がります。
チーク
オーク
ローズウッド
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色調整(赤味を出した仕上げ)について
下記写真の右のチェストが通常の仕上げですが、お持ちのビンテージ家具に少しでも馴染むように、通常の仕上げよりも赤味を出して仕上げる事も可能です。
商品のメンテナンス前にご相談を頂けましたら色の調整が出来ますので、ご希望が御座いましたら、お気軽にご相談ください。
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内部のメンテナンスについて
表面のメンテナンスと同じくらい、もしくはそれ以上に大切な内部のメンテナンス。
こちらの蛇腹扉のように細かい細工があるものは、
隅々まで綺麗にする為に、細かく分解して綺麗にしております。
下記の蛇腹が背後に回っていく部分は、通常はふさがれていますので、背板やパーツを取り外さないと内部を綺麗にすることが出来ません。
この部分には写真のように長年の埃や汚れ、場合によってはカビなどがある場合が御座いますので、全て取り除いて綺麗にしています。
また、蛇腹の扉も外すことにより、蛇腹を裏で固定している部分の劣化状況などもチェック出来たり、動作をスムーズにすることが出来ます。
(扉や引き出しは、中に何も収納されていない状態でしたら、基本的には指一本(チェストの持ち手が二つの場合は、両手の指1本ずつ)で開閉する動作を基準にメンテナンスを行っております)
蛇腹部分は、一本一本に鉋を掛けた後に、さらに研磨して綺麗にしていきます。
(下記を再生していただきますと、鉋をかけている様子をご覧いただけます)
完成した蛇腹部分
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収納部分のメンテナンス
メンテナンス後は写真のように綺麗に仕上がっておりますが、本を収納すると見えない内側や背板も
綺麗に仕上がるように、一度、背板を取り外して
古い塗装を取り除き、研磨を行い綺麗にした後に再仕上を行っております。
キャビネットの収納内部も綺麗に
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チェストのメンテナンスについて
チェストは表面だけが綺麗であれば良いのではなく、ビンテージの家具でも気持ち良く大切な洋服や小物を収納して頂けるように、匂いなども確認しながら、古い物に良くある匂いなどもきちんと抑える為に、研磨後、底面だけではなく、場合によっては側面などの匂いも抑えたり、何度も再仕上を行う場合も御座います。
(*もし表面だけを綺麗にして内部はそのままにするのであれば、むしろ表面はビンテージのままでも良いので、内部を綺麗にする方が大事だと思っております)
出来る限り気持ち良くお使いいただけるように様々な点まで考えてメンテナンスを行っております。
また、基本的には、最初から引き出しの底板や背板を新品に交換をするのではなく、出来る限り素材を活かして丁寧に綺麗にしておりますが、取り除けないシミや匂いが残る場合は、きちんと交換も行っております。
もしご希望で、チェストなどの底板や背板を新品にされたい場合は、お見積りを致しまして新品の底板や背板に交換も可能です。
何でもお気軽にご相談ください。
~メンテナンスの様子~
分解を行い、取っ手や鍵部分も取り外します。
引き出し前面はそれぞれに経年変化による色の変化や良さが出ておりますので、最後に取っ手を元々あった位置にきちんと戻せるようにしています。
引き出しは製造から長年経っている為、木が動き狂いが出ている物は調整が必要になります。
その場合は、全ての引き出しの側面に鉋を掛けるなどして狂いをきちんと直していきます。
また、レールの調整も行っており、擦り減ってしまっているレールは、埋木しても直らない場合は、減っているレールの一部や場合によっては全てのレールの交換も行い、日本の四季を考慮しながらスムーズに動くように調整しつつ、引き出しの納まりも美しくなるように仕上げています。
中に何も収納されていない状態でしたら、基本的には指一本(チェストの持ち手が二つの場合は、両手の指1本ずつ)でスムーズに動くような目安で動作の調整を行っており、毎日の使用時に、出来る限りストレスが無いようにメンテナンスを行っております。
また、引き出しの前面は、製造から長く経ちますと、特に前面にカーブが掛かっている物は、各引き出しの面が(例えば1段目と3段目だけが出っ張っていたりと)揃わなくなっていますので、引き出し毎に微調整を行い、出来る限り前面の面が揃うように微調整を行っております。
例えば、一つの引き出しの左側の収まりを1mmくらい内に入るようにすると、6段の引き出しが上から下まで中心では揃いますが、右側がうまく揃わなかったりします。
また前面の面の揃いと同時に、引き出しの水平方向の調整(引き出しを納めた際に、一部が右上がりなどになっていないかなど)と同時に、動作のスムーズさも合わさりますので、色々な要素での微調整が必要な為、色々な折り合いをつけて、(出来る限り避けていますが)例えば一部分の面で、わずかな出っ張りは出ても、平均で一番全体が揃っていて、一番美しく見えるように仕上げるなど、この部分の調整でも、かなりの時間を掛けて仕上げております。
これは表面の再仕上よりも時間が掛かることが多いですが、下記のような収まりになります。
チェストの引き出しの前面は木目が上から下に繋がるようになっている物が多い為、上記のように調整は大変ですが、きちんとメンテナンスを終えますと、より美しく木目が繋がります。
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鉋も使用して美しく仕上げています
縁や持ち手の無垢の部分は、随所に手鉋を掛けて、真っ直ぐな美しい直線と曲線に仕上げています。
元々の意匠として直線になっている部分は、製造時に機械やハンドで真っ直ぐに仕上げるので、元々の意匠が直線でも、精度が低かったり波打った直線になっているので、メンテナンス時にこういった部分に鉋を入れて美しい直線にしています。
下記のように色々な部分に鉋を掛けています。
直線を出す目的以外にも、引き出しの収まりや動作の調整も兼ねています。
下記のような曲線部分にも、ペーパーだけではなく鉋も掛けておりますので、美しい曲線に仕上がっております。
当時、機械でざっくりと仕上げていた先細の角度や蛇腹を、手鉋とペーパーで揃えて、美しく仕上げ直しています。
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見えない部分の補強
構造を強くするために見えない部分に隅木を追加したり
こちらはデスクの脚部。
天板裏との接地面がぴったり合うように、鉋で水平を出して調整後、
ダボを立てて天板裏に差し込む形で強度を増やしています。
見えない部分に補強を入れることにより、見た目のデザインはそのままに、ネジだけで留めてあったオリジナルの状態よりも安心してお使い頂けるようになりました。
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再接着修理
無理やり全部を分解しますと壊れてしまう為、状態を見極めつつ、緩んでいる接合部分を分解して、古い接着剤をきちんと取り除いた後に、再接着を行っております。
どの家具もそうですが、特に下の方に出てくるファネットチェアは、慎重に分解をしないと木が割れてしまいますが、構造上、きちんと分解をして直さないと、普通の現代の椅子のように何も気にせずに使用してしまいますと、直ぐに壊れる原因となりますので、時間を掛けて何とか分解をしています。
良く見ないと分からない様に穴を埋めたり
お客様のご希望に合わせて配線用の穴を開けたり
お客様がお持ちの家具の修理などで、無垢のダイニングテーブルやアームの割れなどに千切り(チギリ)を入れる事も可能です。
特殊なデザインが入ったガラスは、曇っていたり割れている物も多い為(もしくは、お引っ越し時に、運送会社が破損してしまったり、他店で購入をされた物で新たに作り直したいとのご相談を頂いた場合は)下記のように、新規で、ほぼ同じデザインで作り直すことも出来ます。
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当店が行っているハンスウェグナー デイベッドのメンテナンスについて
メンテナンス時の追加オプション(別途費用)やメンテナンス方法などをご覧いただけます。
また、お持ちのデイベッドの張替やメンテナンスも承ります。
詳しくは上記画像をクリックしてください。
上記は一例です。
状態を見極め、それぞれに合わせて細かくメンテナンスを行っております。
下記のページでも細かいメンテナンスの内容をご覧いただけます。
フルメンテナンスを行った商品も、基本的には50~60年前に製造された家具の為、私たちの技術で出来る限り綺麗な状態にしましても、毎回どの商品にも、どうしても落としきれずに残ってしまった傷や、目立たない様に仕上がっておりますが、補修跡が残っている場合が御座います。
また、元々の製造時から良しとして使われている節、表面のチーク材とは異なり、あくまでも普段は見えない裏面や底面などは、細かく配慮されている日本の家具とは考え方が異なりますので、元々表面のようなクオリティや精度では作られていなかったり、木部や生地の色味も、写真と実際に見たものとでは違いがある場合がございます。
細かいこだわりをお持ちの方や、逆に綺麗になり過ぎていてお持ちの物と合わないといった事もあるかもしれませんので、お写真だけの判断ではご不安な方は、実際にご来店を頂きまして現物確認をお願い致します。
また、遠方にお住いの方や現物の確認ができない方は、メールやお電話にてお問い合わせを頂けましたら、ご説明をさせて頂きます。
きちんとご確認を頂きまして、ご納得を頂いた上で、商品をお届けしたいと思っております。
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お届けまでの流れ
※当店のポリシーとして、フルメンテナンスを行う商品が多く、一つ一つの商品に対して時間を掛けて丁寧にメンテナンスを行っております。
実際には、小さめの家具や椅子、ソファなどは、複数の職人で進めますので、もっとたくさん仕上がりますが、例えば・・・もし一つの商品のメンテナンスに1週間かかる大きな家具のメンテナンスが続いた場合は、月に5台前後しか商品が仕上がらない場合もあり、合わせて並行してお客様がお持ちの家具の修理のご依頼も承っておりますので、沢山の仕上がり済みのビンテージの商品をウェブサイトにてご紹介をさせて頂くのが難しいです。
(*メンテナンス前の状態のストックリストもご用意しておりますので、こちらからもお問い合わせを頂けますと幸いです)
入荷するどの商品も、基本的には50~60年近く経っている物ばかりの為、フルメンテナンスを行いましても、何かの補修跡や細かい傷などが御座います。
ホームページの詳細画像には写っていない物で、当店では問題はないと考えている補修部分や傷でも、遠方にお住いのお客様でコンディションの詳細のご希望を頂きましたら、落としきれずに残ってしまった部分を撮影しまして、細かくお伝えしております。
ただ、お問い合わせを多く頂いておりますので、撮影や詳細のご説明にはお時間が掛かってしまいますので、ご案内の為にお問い合わせを頂いた商品を全てキープしてしまいますと、せっかく直接ご来店を頂いたお客様に、商品のご案内が出来なくなってしまいます。
その為、直接ご来店を頂いたお客様を最優先とさせて頂いておりますので、大変申し訳ございませんが、ご購入(お支払い)前の商品のキープはお受けしておりません。
また、オンライン上からご注文を頂いた場合も同様に、詳細をご希望の場合は、詳細をお送りするのにお時間が掛かってしまいますので、ご対応中であっても、ご来店を頂き、正式にご注文やお支払いを頂いたお客様を優先させて頂きます。
長くお使い頂くことになる家具です。
ご来店を頂ける距離にお住いのお客様は、是非、ご来店を頂きまして、ご検討やご判断をお願い致します。
*一度、店舗にて実際に状態をご確認済みの上で、オンライン上からご注文を頂く場合は、備考欄に現物確認済みと記載を頂けましたら、直ぐに商品をキープしまして、お支払いの詳細等をお送り致します。
①お問い合わせ・ご来店
商品をご購入頂く場合はもちろん、購入できるかわからないけどその商品について詳しく知りたい、という方も気軽にお問い合わせください。より詳しい写真や、商品内容をお伝えいたします。
■お問い合わせ方法
①メール・・・・・・・email@deco-boco.com
②お電話・・・・・・・・045-650-5635
③商品ページより・・・各商品ページの「カートに入れる」の下の「商品や納期について問い合わせる」よりお問い合わせ頂く事も可能です。
②DECO BOCOからの連絡
お問い合わせ内容に沿ったご案内を致します。(お問い合わせやご注文状況により、ご連絡にお時間を頂く場合がございます)
上記でもお伝えしたように、細かい補修跡やほとんど分からないようなキズ、製造時の木材のチョイスや海外の考え方による元々の商品の特性がある場合がございますので、現物確認ができないお客様で、お問い合わせをの詳細をご希望の場合は、お問い合わせをお願い致します。
③お支払い・納品日程確定
注文確定後、お支払いと納品日の確定をいたします。
お支払い方法は、現金・振込・クレジットカード決済(オンラインでのクレジットカード決済も可能)からお選びいただけます。
お届け方法は、当店スタッフによるお届け(地域限定)とヤマト運輸らくらく家財便が御座います。